2025.12.19 | ブログ, 整備・車検
最近、多くの981ボクスターで症状が発生しています。
幌を作動中に下の写真位置で止まってしまい、再度スイッチ操作で動き出す不具合。
メーターのインフォメーションディスプレーには異常を示すアラートは出ず、写真のように任意で停止した時と同じ【幌を停止位置へ移動】のみ表示されます。


幌の根本左右に取り付けられているマイクロスイッチが原因です。

このスイッチのスイッチ部分は非常に小さく、わずか1~2ミリ程度の構造。スイッチ部分に動いた幌のフレームが当たることで位置を検出しています。
※赤丸内の凸部がスイッチ部分

室内の内装を外し

コンバーチブルトップを外す


取付け位置が下の写真

リベットで取り付けられているため、ドリルで揉んで外します。

左が新品、右が外した部品
写真では見にくいですが、外した部品は擦れ跡がかなりついており、スイッチの節度もなくなっています。

取付はポルシェ純正部品に同梱されているリベットで取り付け。
エアーリベッターを使用すると一瞬で固定できます。
航空機の車体もボルトではなく全てリベットで組み立てられています。リベットは取付け強度が非常に強く、緩みむ心配もない非常に優れた取付方法です。
その分、外すときはボルトに比べ非常に手間がかかります。

コンバーチブルトップを外したタイミングで、丸見えになる幌のドレーンの上部分。
左右に2か所づつあります。
今回詰まりはありませんでしたが、枯れ葉が数枚見受けられました。
このドレーンが詰まると、雨水がオーバーフローし室内に雨水が侵入し、室内が水没しコンピューターが破損します。
過去のオートカフェブログに詳細があります。↓
ポルシェ981ボクスターのよくある雨漏れ修理!

オートカフェでは外したタイミングで、ドレーン上部清掃及びドレーン内のエアブローを行い、水がドレーンより正常に排出されるかの確認を行っています。