2025.08.21 | お知らせ, ブログ, 入庫情報
オートカフェブログをご覧いただきありがとうございます。
カーライフプランナーの湯浅です。
世の中には「希少」と言われるモノが数多く存在します。
時計やお酒、最近ではトレーディングカードなんかも。もちろん私の趣味である自転車もです。
ポルシェにも、そんな「希少モデル」が存在します。
今回はその中でも注目すべき1台、911カレラGTS(997.2)についてご紹介いたします。
まず、ポルシェ911の997.2は2008年6月に前期型(997.1)からのマイナーチェンジとして登場しました。
NAモデルには新型の直噴エンジンが採用され、トランスミッションは6速MTに加えて、従来のティプトロに代わる新型PDKが選択可能になりました。( 国内GTSはPDKのみ。MT欲しかったですね!!)
馬力は前期比で約20ps向上しながら、エンジン重量は約6kg軽量化されているという隠れたアップデートもあったようです。
室内パネルもブラック基調で近代化し、輸入車あるあるのスイッチべたべたもほとんど起こらなくなりました。
そしてその2年後、2010年9月のパリモーターショーでカレラGTSが発表され、翌2011年6月に発売開始。
「カレラS」と「GT3」の中間に位置するグレードとして登場したこのモデルは、カレラ4と同じワイドボディを採用し、フロントマスクのデザインなどもGT系の雰囲気を強く感じさせるスタイリングが特徴です。
エンジン自体はカレラSと同型ながら、専用チューニングにより、385psから408psへとパワーアップ。
足回りはGTS専用のセッティングが施され、乗り心地とスポーツ性能の絶妙なバランスを実現。PASMはカレラSと同一のものを採用し、街乗りにも対応する快適性を持っています。
ホイールには標準でセンターロック式の19インチが採用されましたが、希望により5穴式に無償変更することも可能でした。
ちなみに、997シリーズ全体の生産台数は約21万8千台。そのうちGTSはわずか約4,500台のみ。
まさに「希少モデル」と言えるグレードです。
簡単ではありますが、997.2カレラGTSのスペックを表にまとめました。(日本仕様)
項目 | スペック |
---|---|
排気量 | 3,800cc |
最高出力 | 408ps / 7,300rpm |
最大トルク | 42.8kg·m / 4,200〜5,500rpm |
車両重量 | 1,520kg |
ボディサイズ(全長 / 全幅 / 全高) | 4,430mm / 1,850mm / 1,300mm |
駆動方式 | RR(後輪駆動) |
トランスミッション | 7速PDK |
そんな希少な997.2GTSですが、なんと8/17現在、某中古車サイト掲載はAUTO CAFEのみ!ありがとうございます!
ということで、実際に試乗してきました。
私はこれまで997GT3と997カレラSの両方を運転した経験があります。
「GTSはその中間を狙った」と言われていますが、果たして実際はどうなのか…。
走り出してすぐに感じるのは、エンジンの吹け上がりの気持ちよさ。
専用チューニングの効果か、レスポンスもサウンドも、まさに“スポーツポルシェ”という印象です。
ただしGT3ほどスパルタンではなく、街中でも扱いやすい。
PASMの恩恵もあって、普段使いにもストレスのない乗り味でした。
取り回しについても、ワイドボディとはいえ全幅は1,850mm、全長も4,430mmと、日本の道路事情でも無理なく扱えるサイズ感。
最近の日本車も1,800mmオーバーが多くなっていますので問題はないでしょう!
スポーティでありながらも日常で『ちょうどいい』。
そんな絶妙な立ち位置こそ、GTSの最大の魅力だと感じました。
997.2は「最もポルシェらしい水冷」とも言われます。
その中でもGTSは走りの濃さと快適性のバランスが取れた1台。
特別な911をお探しの方には、本当におすすめです。
997.2カレラGTSは、ポルシェが狙った“カレラSとGT3の中間”というポジションを、見事に体現しているモデルです。
GT3ほどストイックではないけれど、しっかりとスポーツ性能を感じられる。
そして街乗りや日常にもフィットする懐の深さ。その両方を兼ね備えた1台。
当社AUTO CAFEとしても、自信をもっておすすめできるモデルです!
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